9月27日大阪の中学校で10段ピラミッドが崩壊して骨折1人を含む6人の怪我人が出たことがあちこちで報道されています。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/ryouchida/20150930-00049999/
以前からこの危険性については指摘されていて、障害が残るような怪我も報告されています。組体操の意義とリスクを天秤にかけた場合、リスクの方が大きいとの判断で大阪市教育委員会では今年からピラミッド5段、タワー3段という規制を設けました。
そんな中、9月30日に我が八千代市の総合体育祭が
「創ろう!感動と友情の輪!」
というスローガンの元開かれました。毎年来賓として出席してピラミッドを見てきましたが、今年は中止もしくは高さの規制があるものと思って出席しましたが、ちょっと甘かったようです。
市内11校の団体演技の内、組体操を取り入れていたのは半数以上の6校。中には低層ピラミッドでスピードやコンビネーションを見せる学校もありましたが、男子では7段や9段というかなり高いピラミッドも見られました。
9段は成功したものの、7段は途中で崩れてしまいました。幸い今回は怪我人は出なかったようですが、この日まで練習している中では怪我があったかもしれません。
次の議会でこの件について質問しようかと考えていたのですが、その前にまだ小学校の総体があるのも気になりました。このまま同じように小学校でも組体操が行われるのだろうか。。。
昨日教育委員会に電話で問い合わせたところ、小学校の総体では全22校の内、組体操を行うのは7校でピラミッドの最高は4段とのこと。ひとまず安心しましたが、来年からの取り組みに対しては考えなければいけないところです。
午後には個人種目があり、悔しさに涙を流す生徒をハグする他校の友人の姿も見られました。また自然に発生したエールの交換、隣の学校の校歌を歌う姿など感動的な場面がたくさんありました。
お昼の休憩中にはイベントが行われ、義足のランナー3人とのレースもありました。八千代市内に住む金井隆義さんはアンプティサッカーを始め、多くの種目の選手。金井さんはおっしゃっていました。「車いすに乗ったままで、歩いたり走ったりしない方はチャレンジしないだけ。出来ないんじゃなくてやらないだけでしょ。」って。。。
その金井さんを目指して競技を始めた小学校4年生の福田柚稀(ゆずき)君。この柚稀君は今年の24時間テレビにも出演し、100m走で30秒を切ることにチャレンジしましたが、惜しくも30秒64というタイムだったそうで、この総体でリベンジに挑戦。今回のタイムは30秒63とまたしても30秒は切ることができませんでしたが、自己ベストは更新!そのチャレンジにみんな感動したと思います。
組体操で怪我をしても人生終わりではなく、義足などの器具を使えば何にでもチャレンジできる。なぁ~んてことでは困ります。