昨日、9月議会最終日に市長の虚偽の陳述に対する告発の発議案が4本提出され、本会議において可決された。
各メディアでも取り上げられている。
市長告発の発議案可決 八千代市議会「虚偽陳述」と断じる 千葉 産経
橋本は百条委員会の委員として検証に関わってきた責任もあり、反対討論をした。
以下にその内容を記載する。
『100条調査ハンドブック』によりますと、「虚偽証言とは、証人が経験した過去の事実や状態について自ら認識した内容と異なる証言を故意に行うことをいう。ただし、自ら認識した内容が過去の事実や状態と異なっていても虚偽証言にはならないことに留意を要する。」とあります。虚偽証言の法令上(民事訴訟法)の定義に合致していないものと思われます。よって告発に値しないというのが反対の一番の理由です。
百条委員会の解釈は客観性に戻付き、事実に反する証言を虚偽と認めたわけですが、証拠がなく、職員の証言などに基づいての推測でしかありません。
百条委員会の検証で市長の証言が虚偽であると認める最大の理由は、職員の証言との食い違いにおいて、職員の証言はすべて正しく、記憶違いや間違いがないのが前提としたうえで、職員の証言の方が市長の証言より信憑性が高いというものです。
果たして職員の証言は本当に信憑性が高いのでしょうか?
今回の改ざんに経過において、6ページ会議録、市長が鉛筆書きしたという指示メモの存在は核となるものです。しかし、情報公開審査会の聞き取りの時に職員はそのことに触れていません。百条委員会が立ち上げられてから証言が翻っています。このことから職員の証言に間違いなないとは言い切れないのは明白です。
また、当時、部長、次長二人、課長、情報公開室長までもが条例違反の認識がなかったそのことが報告書に一切記載されていないのも大問題ですが、「市長は公文書の認識があったはず」という職員の証言から、百条委員会も公文書の認識があったはずだと認定して、虚偽告発に至っていますが、職員が、自分は条例違反の認識がなかったのに、市長にそれがあったはうという証言にも信憑性がありませんし、それを根拠に虚偽だと認定することはあってはならないと考えます。
さらに、市長に進言したにも関わらず、それでも市長が指示をして強引に削除させたのならまだしも、その進言がないことからも意図的であったとは言えない。
具体的に都合の悪そうな部分についての削除指示があったわけでなはなく、「長すぎないか」の一言に対して職員が大幅に削除し、結果的に市長に都合よくカットしたように見えるだけであり、市長の意図があったことの裏付けにはならない。
発議案29号は、唯一指示メールという証拠が示された発議案ですが、この件は、日本語の誤字・脱字の訂正等の範囲内かどうかという認識の問題。実際に、市長が提出した陳述書において、「要点筆記の仕方の例示」をしたと認めています。このことからも、市長の認識においては、日本語の誤字・脱字の訂正等の範囲内であるという認識であったことがわかります。
そして、先ほど開かれた百条委員会において、冒頭、委員長から謝罪がありました。26日の委員会において「弁護士に聞いて”問題ない”と言われた」との発言を撤回するものでした。弁護士から承認されたようなミスリードをした上で発議案を通そうとした姿勢には疑問を感じます。
もう1点、橋本が報告書内の2ページ「大方の部局長の反対があり」と48ページ「職員の大方が反対していた」という記載に関して、これを事実にすることに対する意見をすると、委員から、「9ページ会議録を読めば最低3名の反対があったことがわかるので大方と見ていい」旨の発言があり、橋本が出席者数の確認を申し出ると、それは確認せずに一方的に議論を打ち切り、採決で修正しないことになりました。
このようなことから百条委員会の在り方や、報告書が恣意的に作られたのではないか疑問です。
これも反対の要因とさせていただき、討論とさせていただきます。
ちなみに出席者は2114名でした。
これは大問題なので、シリーズ化して書いていきたいと思います。
10月23日間違いがあった個所を修正