さて、今年最初の公務は1月9日に開かれた議会運営委員会の傍聴でした。
この委員会で、市民クラブ・公明党から提案のあった「陳情を委員会審査までとする提案」について話し合われました。八千代市議会では今まで、陳情は請願と同じように委員会で審査した上で、議会最終日に議案と共に各議員による採決が行われていました。それを委員会審査までで留めるという提案です。提案理由は以下の通り。
<提案理由>
標準会議規則による陳情の取り扱いは、その内容が請願に適合するものは、請願の例により処理するとしており、本市議会では、委員会に付託された陳情はすべて請願と同様に本会議における討論・採決に至っている。このような状況から、請願と陳情の相違は単に請願が紹介議員を必要とすることのみとなっているが、地方自治法第124条による地方議会への請願を提出できる権利と法律上保障されない陳情とは明確に区分されるべきと考える。
平成23年第1回定例会から平成25年第4回定例会まで、審査した請願は、4件、陳情は77件と圧倒的に陳情の件数が多い状況にある。
こうした現状下にあって、議員が請願の紹介議員となって市民の意見を市政に反映させることは、議会の活性化にも繋がるものであり、また、議員活動としても重要な役割のひとつであることから、請願に適合する陳情にあっては、請願として扱っていく必要性を強く感ずるところである。
また、委員会は所管する事項について専門的な調査・審査機関として設置されておりながら、委員会における陳情の審査結果が本会議において尊重されない結果も見受けられることもあり、委員会の信頼性を損ねることにもなりかねないと思慮するところである。
よって、陳情にあっては委員会による審査までとし、本会議の採決を要しない取り扱いとすることを提案するものである。
なお、委員会において採択となった陳情が委員会の結果であることを理由に軽視されることのないよう、執行部には審査・討論・採決に同席を求め、陳情者へは誠意ある対応(処理の経過及び結果のお知らせ)を願うことにしたい。
<ここまで>
結果は賛成多数により可決しました。
賛成委員は横山、茂呂(市民クラブ)、大塚(政誠会)、山口(未来)反対委員は原(みんなの広場)、堀口(共産党)でした。(敬称略)
市民からの陳情が本会議で全議員に諮られることもなく、6,7名の委員によってのみに決められてしまうのは非常に問題ではないだろうか。
フォロワーさんからの質問もあったので、近隣他市では陳情をどのように取り扱っているのかを調べてみました。
今までの八千代市の様に請願の取り扱いの例にならい、委員会審査を経て本議会で採決されるのが習志野市、船橋市、佐倉市、流山市。
これからの八千代市の様に、委員会での採決に留めるのが千葉市。
そして陳情は配布のみに留め審査すらしないのが市川市、柏市。
今回の提案が配布のみに留めるというものでなくて良かったと思いつつ、他にやらなければならないこともたくさんあるのではないかと思います。
例えば委員会の分離開催。今は二つずつ二日間で合計四つの委員会が開かれていますが、これを一つずつを四日間にするべき。同時に開催されていてはどちらかしか傍聴できない。それと委員会のインターネット中継。さらに委員会での委員別採決結果の公表などなど。。。
早いもので議員になって丸三年が経ちました。なかなか改革も進められていませんが、残り一年の任期中にできるだけのことをやって選挙を迎えたいと思います。