9月26日、26年度第3回定例会が閉会しました。
今回の議案で一番問題となったのが、「議案第3号 八千代市市民ギャラリーの設置及び管理に関する条例の制定について」でした。
原案では開館時間を10時~17時としていたのに対し、9時~20時という修正案が出され、これが可決してしまいました。開館時間を延長することにより、展示室の利用料金も、原案では1時間延長するごとに増額されるのに、修正案では、利用者が10時から17時の利用を希望しても、9時から10時と17時から20時の合計4時間分も料金を払わなければならないというものでした。これは6割近くも使用料が高くなることになります。
この議案は橋本が所属する文教・安全常任委員会に付託されて協議されたのですが、ここで修正案に反対したのは橋本だけでした。
橋本の修正案に対する反対理由は以下の2点。
- ・財政が厳しい中、開館時間が長ければそれだけ指定管理料がかさむ。
- ・展示室の利用料が4時間分増額されることは、展示を希望する市民にとっても利益とはならない。
この否決を受けて、市長は再議権を行使したので、10月9日に臨時議会が開かれることとなりました。その提案理由を読むと、市民ギャラリーの開館時間が4時間延長されることで増える維持管理費は最低でも年間1,100万円になるそうです。併設される図書館も同じように4時間延長されるとさらに年間4,000万円程度増えると見込まれると記載されています。
修正案に賛成された議員の意見としては、市民の利便性を考えて開館時間は長くするべきだというものがありましたが、展示室の利用者にとっては、延長したければ延長料金を払えば借りられる条例になっているのだから、柔軟さがあった方がいいと思います。毎日毎日、展示室の利用がなく常設展示だけの日でも20時まで開館する必要はないと考えます。
そもそも財政難の中、市民ギャラリーは必要ないと思っていました。財政に余裕があるなら、図書館だって市民ギャラリーだってないよりはあった方がいいと思いますし、開館時間も長くていいと思います。でも八千代市は来年度35億円、28,29年度は17億円の歳入不足が見込まれているのです。
先日、富津市がこのままだと4年後には財政破綻するという報道がありました。八千代市もそうなる前に立て直さなければなりません。市民ギャラリーの維持費も市民の税金が使われる訳です。無駄遣いは1円も許されません。さて、9日の臨時議会ではどのような採決になるのでしょうか。